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恐ろしいことが起こりそうな気がしてならないですねえ。
呪いか、はたまた密室からの消失か……。
  • 2006-12-22
  • 投稿者 : しまうひと
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[C491]

きののせいですよ。
  • 2006-12-22
  • 投稿者 : ぴんくいくま
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ひだまりの詩 間章 第2話


~Fairy story~

むかしむかし、緑の豊かな小さな島に、一人の少女がいました。

少女は明るく素直で、あらゆるものを愛しました。
少女は美しく清楚で、あらゆるものに愛されました。

そんな少女は、ある日、自分に不思議な力があることを知りました。

少女が望めば、花は枯れず。
少女が望めば、そよ風が吹き。

少女が望めば、病気のひとは元気になりました。

島のひとびとは、少女を神様と、天使と、呼び、
少女が住むために立派な洋風のお屋敷を建てました。

少女がそこで暮らすようになって長い月日がたちました。
父にも、母にも、島のひとびとにも、優しく、大切に育てられ、
少女はさらに美しく、清らかに成長してゆきました。
その間にも、少女は訪ねてくるひとたちの、目を、耳を、心を癒し続けます。
どんなに忙しくなっても、少女は文句を言いません。
誰かのために自分しかできないことがある。
幼く優しい少女は、苦痛を自らにため込んで、
見知らぬひとたちのために尽くし続けたのでした。

しかし、とりあえずは裕福な生活の中で、少女にもたったひとつの悩みがありました。

父も、母も、大きな門の所に立っているひとも、皆口をそろえて言うのです。
「外に出てはいけない、怪我をしてしまうかもしれないから。」
と。
そう、少女は、大好きな外で遊ぶことを禁止されてしまったのです。

いつからか、少女は屋敷での生活を送りながら、誰にも気付かれないように外へ出る方法を考えるようになりました。

そして、少女は見つけたのです。
庭の植え込みに、誰も知らない少女だけが通れる大きさの抜け道を。

屋敷の外に出た少女は、思う存分遊びました。
小鳥と話し、狸を追いかけ、虫たちの声を聞く。
それは少女にとって夢のように焦がれた、すばらしい時間でした。

一方、日も暮れようかというころ、屋敷では、少女を必死で探す声が轟いていました。
あるものは大きな庭を、あるものは無数の部屋を、あるものは地下の倉を、みな懸命に探しています。

そんななか、少女がひょっこりと帰ってきました。

それを見て、最初のうちは少女を囲み、泣いて喜んでいたひとびとでしたが、すこしづつ、彼らの視線は、一人唖然としている少女に集まってゆきます。

いつの間にか、あたりは静まり返っていました。

そして、長い静寂を破り、誰かが言います。

「どうして逃げたりしたのですか?」

暗に、断罪の念を含んだ声色。
少女はただ遊びたくて、抜け出しただけなのに。

他の者が続きます。

「もしあなたに何かあったら、どうするのですか。」

明らかに、怒気の混ざった口調。
一変、少女の周りを囲んだ人垣は口々に言葉を紡ぎ出しました。

「なぜ・・・」
「どうして・・・」
「そんな・・・」
「もし・・・」

そして最後に誰かが言いました。

「どうしてあなたはわたしたちのきもちをわかってくれないのですか」

それは、少女が心の底で抱えていたコトバ。
それは、少女が一番に言いたかったコトバ。
そして、それは、少女がみんなの気持ちを思って最後まで言わなかった『コトバ』。

つめたい気持ちが少女を襲い、彼女は泣き崩れました。
しかし、人々は少女の涙の本当の意味を知ろうともせず、
屋敷の中に連れて行ったのでした。

その後、少女は東棟の鍵のかかる部屋に入れられ、一生外に出ることはなかったそうです。




あとがき

書いていて、意外に長くなってしまった感のあるこのお話です。
これと前後の回をあわせて一話にしようと思ったりもしたのですが、そこは間章、回数稼ぎという本分をまっとうすべく、分割。
ということで、次回はきっと非生産的な短い文になるのでしょうね。
あしからず。

きっと雪が降るほど寒い日に あなたへ ぴんくいくま
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恐ろしいことが起こりそうな気がしてならないですねえ。
呪いか、はたまた密室からの消失か……。
  • 2006-12-22
  • 投稿者 : しまうひと
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きののせいですよ。
  • 2006-12-22
  • 投稿者 : ぴんくいくま
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Author:ぴんくいくま
・趣味
読書、テニス

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「就寝前の30分、筋トレ月間」
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・今回の執筆BGM
 『歌に形はないけれど』
by フニ子

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