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[C618]

結局あれ作るんかい(ビシっ
そしてリンゴ剥きを押し付けられるチーちゃん……。
不憫な。
  • 2007-02-28
  • 投稿者 : しまうひと
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[C619]

更新サンクス

ああ…続きを書かねば
  • 2007-03-01
  • 投稿者 : ぴんくいくま
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ひだまりの詩 第2章 8話


「私の癖?」

と言うことで、僕たちはとりあえず夕さんに聞いてみることにした。
つまるところ、兄貴に反抗してみても無駄なのである。見かけだけでも従順にしておかねば、本土に帰ったとたんに、面倒なことを押し付けられかねない。
まあ、仮に従順にしていたとしても、けして僕の仕事量が減るわけではないのだが・・・。

「『癖』ねぇ。くせくせくせくせ。」

ちなみに、ここは夕さんの部屋。これは意外だったのだが、夕さんの部屋はなかなかきれいに整理整頓が施されていた。というか、整理すべき物自体が非常に少ない。
どちらかと言えば殺風景な部類に入る、こぢんまりとした部屋。

さて、『由愛島メイドの館~ノリノリメイド編~』の完成を目指す僕(たち)は、なんとなく夕さんから聞き込みを開始することにした。
今日は、メイドさんの中で彼女にだけ会ってなかったし。
理由があったとすればそんなところ、

「別に癖じゃなくても、なんかよくやる行動でも、いいんですよ? お昼寝とか、人間観察とか。」

困っている夕さんにさちるが助け船を出す。
そして、この夕さん。『由愛島メイドの館~ノリノリメイド編~』によれば、特技なし、趣味なし、甲斐性なし。というパーフェクトなメイドさんらしい。なかでも、印象的だったのは備考欄に

[要注意人物、正直よーわからん]

と、記載してあったことだ。
兄貴をして、この評価。なかなかのくせ者だ。

「あー。よくしてることでいいならあるな。うん。私ゃ、何もしないことをよくしてる。」

なんと哲学的な。
いや、これは言い換えると、ただ単に暇を持て余しているだけでは?

「あ、こら、待て、少年!! 『ヒマジン』とか書くな!! そうそう消せ。って、『知的精神的能力欠落者』とか書き直してんじゃねぇ!! やわらかく言ってんけど、ようするにボケ老人だろうが!! 私ゃそんなに年取って無えよ!!」

「夕さん、知らないんですか? 痴呆症には老人性痴呆と麻痺性痴呆の二種類があって、後者は若者でも馬鹿にできないんですよ?」

「・・・少年ってじつはSっ子か?」

よよよ~ と泣きまねをする夕さんは、本気でへこんでいるようだった。
この島に来てからというもの、メイドさん方に圧倒されっぱなしだったが、その中で、唯一、からかえる相手を見つけられたことに僕は、
ほっと胸をなでる・・・間違えた。ほっと胸をなでおろす。

よし、落ち込んだら、夕さんのところに来よう。彼女をからかえば元気も出るだろう。
僕はそう決めて、人柄の欄に『いいひと、すごいひと、頼れるひと』と さらさら 書き込んだ。
さちるは、それを確認すると、

「あっ、そういえば、他の皆さんの癖とかも知りませんか?」

と、質問をかえた。
なるほど、確かに本人から聞いて来いとは書いてなかった。
さちるにしては機転が利いている。

「みんなの・・か。うーん、と。あ、癖と言うのかは判らんが、朋美はメモ帳を見ながら話すことが多いかな。 ん? 少年はもう結構仲いいんだろ? あれは、たぶん、口下手なりの工夫なんだと思うんだけど。まあ、仲良くしてやってくれ、もちろん、さちるちゃんもね。
ああ、それと、他んところで言えば、月菜ちゃんはよく『首をかしげる』な。ころっ と。あれはなかなか可愛い。そうは思わんかね少年。」

意地悪そうな笑みを浮かべて夕さんは僕に振ってくる。どうやら、さちると僕の関係を勘違いしているらしい。ただの幼馴染で、ただの友達。ただ、それだけなのに。

「残念ですが、女の子に興味はありませんよ。」

ふーん、と夕さんはおもしろくなさそう。
とりあえず、誤解は解けたようだ。
しかし、次の瞬間、彼女は唐突にのたまった。

「昨日は一緒のベッドで寝てたのに?」

っ!! なぜばれた? 朝には元のベッドに戻っていたのに。

・・・いやいや、あれは不可抗力ですよ。
夜中に目が覚めたら、なぜかさちるが僕の真横で寝ていただけのことで。
臥床拳法(寝相により繰り出される殺人拳)に巻き込まれたくないと強く願う僕は、さちるを起こさないよう、即座にもう一つのベッドへ移ったと言うのに。

「なんてね。無邪気に眠るさちるちゃんを少年のベッドに動かしたの私だし。」

コノヒトムカツクヨ

まあ、軽い仕返し、と取っておこう。
どうせ、僕とさちるが一緒に寝たところでこれ以上、進展のしようが無いのだから・・・。
さちるもそれを承知しているようで、軽く流したようだった。

「それはそれとして、夕さんは『特技なし』だそうですけ・・んぐっ。」

少女の口を僕はとっさに塞いだ。無垢な顔して何てこと聞きやがるんだ。

「すみません。連れがひどいことを。」

「ああ、いいよ。実際、この館では私が一番のおちこぼれだしね。唯一と言っていいスキルの、クルーザーの操縦だって元を正せば早苗っちのモンだし。・・・そのうえ必死で覚えたのにもかかわらず、付き添いがいないと怖くて乗れない。そんなレベルの腕前ですから。」

自虐的な夕さんの独白。
思わず、僕たちは沈黙せざるを得なかった。
まあ、さちるの口を押さえていたのは僕な訳なのだけど・・・。

「・・・早苗っちの顔を見てると運転したくないなんて言えねーし。知ってるかい? 私に操縦教えたときの早苗っちの顔? ものすんごい笑顔でさ。おだてまくりの褒めまくり。どんだけ失敗したよ? ってな私にそれこそ付きっ切りで。さすがの私も、あの情熱には負けたね。」

きっと、努力する人を早苗さんは見捨てたりはしないのだろう。なにより、他人のために自分ができることがある。それが嬉しくてたまらない。たぶん、早苗さんはそんな女性。

はは と乾いた笑いを浮かべて、夕さんは、続けた。

「・・・あ? こんな話じゃなかったっけ? そうそう、うん、大丈夫、大丈夫。多少事実を言われたところで、私ゃ全然気にしないよ? ・・それに、実をいうと少年の言葉のほうがけっこう堪えた。」

なにげに鋭いカウンター。
やっぱ、怒ってるのかな?
たしかに、少し言い過ぎたかも・・・。

「ああ、少年。別に私ゃ、少年を責めてる訳じゃないよ。うん、若者はそれくらいでちょうどいいんだ。私ゃ痛いのには慣れてる。心も、体も。」

どうにも掴み所のない人だ。
少し気まずい雰囲気。
それを紛らわせるように、夕さん再び口を開いた。

「そうだ。少年はリンゴを食べたくないかね?」

噛み合わない会話を、むりやり修正するように。
もちろん、それを望む僕としては頷くしかない。
返答を確認すると、夕さんは ほいっ と、ちゃぶ台の上にあったフルーツバスケットからリンゴと折りたたみ式のナイフを投げてよこした。
あまりに自然な動作だったために、僕も自然に声が出る。

「ちょ、夕さんが剥いてくれるんじゃないんですか?」

「・・それは、少年。私に痛い思いをしろってことかい?」

そういえば、夕さんはそういうのが苦手だったっけ? 月菜さんが言っていた気もする。
ならば、と僕はさちるに声をかけた。

「剥いて?」

「破廉恥な。」

そっぽを向いた少女からは、なんともわかりやすい、逃げの一手が返ってきた。
そういえばさちるも不器用な人種だ。

「ここには女性らしい女性は、おらんのかね?」

僕はなかば諦めたようにつぶやく。
すると、二人から同時に声がした。

「だって、チーちゃんがいるもん。」
「だって、 少年  がいるから。」


・・・・なんとも人任せで頼りない女性たちに囲まれて。
僕は右手にナイフ、左手にリンゴを持ち直した。





 あとがき

思ったこと。たいして下書きも書かぬままに3人を同時にしゃべらせるのはむつかしい。
と、会話パートはやはり気を付けねばなりませんな。なぜか、チーちゃんと夕さんの舌戦になってましたし。訂正するのもめんどかったですよ。
大人数のチャンバラならいくらでも書いてやるのに。
・・・うむ、この小説はあくまでミステリですからね。再確認です。
では、

そろそろ期末テストな日に あなたへ ぴんくいくま
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ぴんくいくま

Author:ぴんくいくま
・趣味
読書、テニス

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「就寝前の30分、筋トレ月間」
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 『歌に形はないけれど』
by フニ子

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